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首都高講座 1限目:晴海線建設現場
「首都高講座」は、首都高速道路における工事の現場や施設、車両などを見学することのできるイベント。1限目は「晴海線建設現場」として、2008年(平成20年)8月9日に行われました。

首都高講座1限目は「晴海線建設現場」について学びます。
首都高速晴海線は10号とも呼ばれる、首都高速湾岸線につくられる東雲(しののめ)JCTから豊洲地区や晴海地区へと延びる、月島、勝どき、晴海、豊洲周辺へのアクセス向上を図るために建設が進めている新しい路線。2012年(平成24年)に築地から移転する予定の豊洲新市場(仮称)や、2016年(平成28年)に開催される予定の東京オリンピック(構想)での利用を想定して建設が進められています。
東雲JCTから豊洲出入口までの1.5kmは平成20年度内に完成。豊洲出入口から晴海出入口までの1.2kmは平成24年度に完成する予定です。設計速度は60km/h、車線数は往復2車線となっています。
首都高Newsについている見学会応募券をはがきに貼って応募、当選することで参加をすることができます。小学生親子約30名が参加しました。
10時、ゆりかもめ新豊洲駅近くの、首都高速晴海線の豊洲出入口となる中央分離帯に集合します。
今回、見学する首都高速晴海線は、2006年(平成18年)11月23日に開通した晴海通り延伸部および木遣り橋(きやりばし)の真上に位置します。「晴海通り延伸部(木遣り橋) 青海・有明南連絡線 開通記念式典」で、2年前の状態を見ることができます。
見学の主役は子どもたち。まずは、用意されたペンを使って「落書きコーナー」に思い切り落書きをします。
普段、することのできない壁への落書きを思い思いに楽しんでいました。落書きは、特殊なコーティングにより簡単に消すことが可能。落書きの定番、うんち・悪口・ドラえもんはいつの時代も変わらないようです。
参加者は3つの班に分かれて、時間差で移動します。まだ案内板が取り付けられていないゲートをくぐり、豊洲入口から東雲JCTへ向かう車道を歩きます。首都高速晴海線の豊洲入口からは、首都高速湾岸線へと行くことができます。
壁面のコンクリートの施工や路面のアスファルトの舗装などはこれからの作業となります。
まだコンクリートが流されていない鉄骨の中を抜けるパイプには、設置される電灯へ電気を供給するための電線が通ります。
路面のところどころには穴があいていて、排水が行えるようになっています。
先へ進むと、東雲運河を渡る橋が見えてきました。橋はコンクリート製ではなく、鋼鉄製。費用はかかるものの、耐力が大きいなどの利点から鋼鉄が用いられます。兵庫県呉市で造られ、東雲運河の上で組立られました。
一般道として架かる木遣り橋の真上になります。
説明会場が用意され、案内役の方より「晴海線の説明」や「橋の種類」についてわかりやすく教えてもらうことができました。

「8月の晴天での、鋼鉄でできている橋の温度は?」という問いに、子どもたちはさすがに「55度」という高温を言い当てることができませんでした。ちなみにコンクリートは30度から40度程度であるとのことです。
橋の上には料金所が設置されるため、道路の幅は広く確保され、設備の位置を示すびょうが打たれています。
このまままっすぐに進むと、首都高速湾岸線と接続する東雲JCTへと行くことができます。
中央に設置された移動用の橋を使い、反対車線へと移動します。
平成24年度に晴海出入口から先の豊洲出入口が完成すると、この中央の空間には本線ができることになります。
今度は東雲JCTから豊洲出口方面へと向かう車線を、東雲JCTへと向かって歩きます。
橋の中央に大きな穴があり、「この穴なんだ?」という問いが出されました。案内役の方が中へ入り、中で声が反響することを示します。
穴は、橋の内部にアクセスするためのもの。夏場なのでかなりの温度になっているとのことです。
鋼鉄の橋とコンクリートの道との連結部分には隙間があり、鋼鉄が暑さ寒さに応じて伸び縮みする特性を吸収しています。
橋と道との接続部分では必ず見ることができます。敷かれた線路と線路に隙間があることと同じ仕組みです。
「展示コーナー」へと入ります。まずは、高欄塗布作業(こうらんとふさぎょう)を見ることができました。
高欄とは、車両が外へ転落することを防止するために設置される柵。コーティング組成物を塗布することで、長い期間での使用に耐えることができるようになります。塗布をむらなく行うためには相当の経験と技量とが必要とのことです。
チョークが用意され、路面への落書きの時間が始まりました。

道路に落書きをする機会が減ってしまった昨今、子どもたちにはよい思い出となったに違いありません。
配水管展示、標識板展示と続きます。配水管は、厚さの異なる2つのものが使われます。
料金を示した標識板は、距離別料金が導入されるまでの短い使用期間となるとのことです。
実際に使われる標識板の大きさに皆、大きな声で驚いていました。
照明展示、情報板展示と続きます。照明ポールの長さは9m、約190kgの重量があります。

首都高速晴海線で使用される照明灯具は白色LEDランプで、184Wのワット数、約10kgの重量があります。横には、従来の道路で使用されている高圧ナトリウムランプも置かれていました。白色LEDランプにより、より明るく、軽くなったとのことです。
情報板は、首都高速の入口や本線分岐部において、通行止めや渋滞などの交通情報を文字にて表示するためのものです。
参加している子どもたちの名前が表示されていました。
「企画コーナー」へと入ります。まずは、ボルト締付実演を行います。工事で使われる機械で、ボルトの締付に挑戦です。
皆、上手に作業を行っていました。
待機していたマイクロバスで飲み物を飲みながら晴海線ビデオを観た後、作業車展示へと移ります。子どもたちは、路面を清掃する清掃車に乗車して車高などの感覚を楽しんでいました。

高所作業車もあり、間近で見ることができるだけでなく乗車の体験、首都高速晴海線を見渡すことができます。
高所作業車から、歩いてきた豊洲出入口方面を望んでみました。
首都高速晴海線の先に、ゆりかもめの専用高架軌道が横方向へ一直線に延びていることがわかります。その先には、起伏のある晴海大橋を見ることができます。
反対側の、これから向かう東雲JCT方面を望みます。
首都高速湾岸線の上下線が首都高速晴海線へ入るために合流する地点がよく見えました。「首都高講座1限目:晴海線建設現場」は終了となります。
挨拶の後、おみやげを頂き、解散となります。ゆりかもめ新豊洲駅へ戻る場合は避難階段から一般道へと降りて帰宅、先にあるりんかい線東雲駅へ行く場合はそのまま東雲JCTを歩くことができるとのことで、りんかい線東雲駅からの帰宅を希望しました。
中央に設置された移動用の橋を使い、再び反対車線へと移動します。

今度は道路よりも低い位置で移動をしたため、下部を見ることができました。
先ほど高所作業車から見た東雲JCTに到着、首都高速湾岸線の千葉方面へと向かいます。晴海線から湾岸線の横浜方面へ向かうA連絡線、湾岸線の千葉方面から晴海線へ入るB連絡線、晴海線から湾岸線の千葉方面へ向かうC連絡線、湾岸線の横浜方面から晴海線へ入るD連絡線があり、歩いたのはC連絡線となります。
バンクと呼ばれる、自動車が安定してカーブを曲がることができるための傾斜に、子どもたちは喜んでいました。
急なカーブにおいても橋と同様、鋼鉄製となり、直線のコンクリート製とのつなぎ目には接続部分を見ることができます。
遠方に、首都高速湾岸線との合流地点が見えてきました。
振り返ると、東雲JCTを一望することができます。手前の車線は、首都高速湾岸線の横浜方面から千葉方面へと向かう自動車の流れです。
次第に車線と同じ高さになってきました。
この先500mには、9号と呼ばれる首都高速深川線との分岐、辰巳JCTがあります。
いつもは自動車から見ている標識板を立ち止まってみることができました。
もう一度、振り返ると東雲JCTからの下り坂が確認できます。
非常階段より地上へ降りて、「首都高講座 1限目:晴海線建設現場」は終了となります。
首都高速晴海線が整備されることで、「都心環状線を利用してる築地・月島地区・晴海地区などの交通が首都高速湾岸線に直結、周囲の交通状況が改善される」「臨海部の開発に伴い発生する交通を首都高速湾岸線に直結させ、都心部との連絡が強化されるとともに、物流の効率化に寄与する」などの効果が期待されます。
普段、首都高速道路に馴染みのない子どもたちにとって、「首都高講座」は存在や意義を体感することのできる最適なイベントだったのではないでしょうか。炎天下の中、参加者へ飲み物を潤沢に配り健康に気づかったり、適宜、子どもたちへわかりやすく工事の説明をする姿勢に、感銘をも覚えました。
今後も引き続き、首都高講座が続けられることを願います。
公式:首都高速道路株式会社 | 首都高講座 関連:ラジエイト - 首都高スカイウォーク in 晴海

